包茎手術によって、ペリカン変形というものになってしまう可能性があります。
ペリカン変形とはどのようなものなのか、また治療はどうすればいいのかを解説します。
これから包茎の手術をクリニックでしてもらおうと考えている人は、施術の際にどのようなトラブルが考えられるかをチェックしてみてください。
ペリカン変形は何が原因で起こってしまうのか、また安心して診察を受けるために、どのような病院を選べばいいのかなどの知識を身につけることが重要です。重要です
泌尿器科に来院する前にチェックして、信頼できる専門医に包茎手術をしてもらいましょう。
包茎手術によるペリカン変形とは
ペニスが仮性包茎や真性包茎、カントン包茎の場合、包皮の切開や除去をして埋没している亀頭部分を露出させる包茎手術を行ないます。
その際、クリニックの技術によってはペリカン変形になってしまう可能性があります。
ペリカン変形とはどのような状態でなってしまうかを解説していきます。
亀頭直下法で起こりやすい
ペリカン変形とは亀頭直下法という施術法の術後に起こりやすいという症例があります。
亀頭直下法は、仮性包茎などの軽度の包茎状態に対応している陰茎の手術法です。
亀頭下で包皮を切除して縫合するという流れで、施術時間も30分という短時間、傷跡や傷口も目立ちにくいので、包茎手術跡の傷口が目立ってしまうのではという男性の悩みや不安を解消できます。
しかし、この亀頭直下法は亀頭下の包皮と、ペニス根本部分の包皮という長さが異なる部分を切開するため、縫合をすると亀頭下の包皮が余ることがあるのです。
その際、リンパ液が流れ込んだ部分が浮腫んでしまい、ペリカン変形になってしまうことがあります。
一時的にペリカン変形が発生する可能性がある
ペリカン変形になってしまった患者はもう完全に失敗の仕上がりで、改善の余地がないのかと判断し不安になってしまう人もいるかもしれません。
しかし、ペリカン変形は一時的になっているだけの可能性もあります。
完全にペリカン変形になっているのでアフターケアが必要だと判断するためには3ヶ月以上経過してから確認する必要があるのです。
腫れや痛みがあったり、リンパ液が流れ込んで浮腫んでいる状態は何か問題があるのかと考えてしまう気持ちは分かります。
しかし、3ヶ月経過しないと正確な診療やカウンセリングをすることができないので、待機をしてください。
包茎手術で生じる腫れは2~3週間で治る
包茎手術による腫れは、通常は2週間から3週間までには引き、ペリカン変形も改善すると医師が患者に説明することがありますが、3週間経過しても腫れが引かず、ペリカン変形の状態が続くことがあります。
ただし、3ヶ月は経過を見る必要があるため、陰茎部分から血や膿が出る、できものができるなどの緊急性がある異常がない限り、専門医に連絡などをする必要はありません。
手術の際の麻酔や、術後の抜糸、陰茎がペリカン変形になるなど様々な不安要素がありますが、過剰に心配する必要はないため、安心してください。
ペリカン変形になる原因
ペリカン変形になってしまう原因には3つあります。
なぜペリカン変形になってしまうかの原因をチェックし、ペリカン変形になるリスクを少しでも下げましょう。
包茎に悩んでいる人は実績や施術の経験が豊富な美容外科や形成外科に相談し、予約を入れることが大事です。
医師の経験・技量不足
ペリカン変形になってしまう原因には、施術をする医師の施術の方法が間違っていたり、経験が不足しているというものがあります。
例えば、包皮を縫合する際にズレてしまったり、包皮小帯、いわゆる裏スジの部分の処理が不足しているため起こってしまうため、手術を受ける医療機関の評判などをチェックしてから費用などを調べましょう。
既にどこかの医療機関で施術を受け、ペリカン変形になってしまったため修正したい人も同様に、評判や料金を調べてください。
包茎の手術で後悔したくないときは、泌尿器科の専門医がいるクリニックを選ぶことがおすすめです。
泌尿器科の専門医は、比較的失敗が少ないため、来院するクリニックをよくチェックしましょう。
保険適用での手術
ペリカン変形は保険が適用されている手術でなってしまうこともあります。
保険適用の手術と聞くと、むしろペリカン変形になる確率は低いのではないかと思ってしまいますが、実はそうではありません。
保険適用の包茎手術の場合包茎は確実に治りますが、包帯を取った後の陰茎の見た目を重視しない手術だからです。
保険適用の手術は勃起などに影響がないように施術をするだけなので、手術をしたら皮膚の色が違う、いわゆるツートンカラーになってしまったり、ペリカン変形になってしまったりする可能性があるため注意をしてください。
ペリカン変形は圧迫が大切
ペリカン変形になってしまったときは圧迫をしてみましょう。
圧迫が足りないとペリカン変形のままになってしまい、修復の手術が必要になる場合があります。
包茎手術後、ガーゼを当てることがありますが、これはリンパ液が流れ込むことによって起こる浮腫みを抑える効果があるのです。
手術後、腫れは3週間ほど、人によってはもっと長い期間腫れている場合があります。
理想的なのは腫れている期間中にガーゼを患部に当てて、包帯などで圧迫をしておくことですが、現実的な改善法とはいえないためおすすめはできない方法です。
腫れが3ヶ月以上引かず、ペリカン変形になってしまったという場合は、実績などがある専門医に修復をしてもらいましょう。
ペリカン変形を防ぐには?
ペリカン変形を防ぐためにはどうすればいいのかを解説していきます。
防ぐためにできることは3つあるため、それらをチェックしてペリカン変形になるリスクを少しでも下げましょう。
そうすることで陰茎の悩みを多少減らすことができます。
カウンセリングで疑問点をクリアにする
まずペリカン変形を防ぐためにはカウンセリングが重要です。
早漏などの悩みがあるから解消するためにどういう手術を行なうのか、手術後性病になるリスクはあるのか、ペニス増大などもできるのかなどの疑問点をクリアにしましょう。
何も聞かないまま施術を受けてしまうと、トラブルがあった際対処できず悔しい思いをする可能性があります。
また、カウンセリングによって医師の人となりも多少は判断できるのです。
例えばカウンセリングの際、患者の意見を聞き入れなかったり、過剰に不安感をあおってすぐに施術をした方がいいと繰り返してくる場合は、その医師の施術を受けるのを考え直してください。
高い費用だけ取られて、手術の技術が低いという最悪のケースが考えられます。
セルフケアをしっかり行う
ペリカン変形を防ぐためには術後にセルフケアをしっかり行なう必要があります。
ペリカン変形はリンパ液が流れ込んで浮腫んでしまうことで起こってしまうため、マッサージをしたり、温めたり、湿潤療法をしましょう。
まずマッサージの方法を解説するので、チェックをしてみてください。
- リンパ液で腫れている部分を指で押す
- 痛みがないようにゆっくり押し込むのがポイント
- 2週間続ける
腫れはリンパ液によって生じるので、このリンパ液をマッサージで流すことで腫れが引き、ペリカン変形を改善する効果が期待できるのです。
次に温める効果を紹介します。
術後にペニスを温めると、血流が良くなって留まっていたリンパ液が体内に流れ込む効果が期待できます。
38度ほどのお風呂に入ったり、温めたタオルをペニスに当てましょう。
お風呂に入りながらペニスをマッサージするのも効果的です。
湿潤療法とは、傷口を乾燥させないことで早く治すことを目的とした治療法です。
傷口が乾燥していると傷の治りが遅くなってしまいます。
ペニスをお風呂などで湿らせてから、温めたタオルやラップを患部に巻いておきましょう。
傷口を早く治すと、リンパ液による腫れも比較的早い段階で収まる効果が期待できます。
実績のあるクリニックを選ぶ
ペリカン変形を防ぐためには実績のあるクリニックを選びましょう。
経験不足の医師に包茎手術をしてもらうと、ペリカン変形になってしまったりツートンカラーになってしまう可能性があります。
包茎手術をし、見た目を整えたい人は泌尿器科の専門医がいるクリニックを選びましょう。
クリニックを選ぶ際は評判や実績をチェックすることも重要です。
泌尿器科の専門医だからといって評判がいいとは限りません。
来院する前に必ず評判や費用などをチェックしてから予約を入れてみてください。
包茎手術に失敗した場合は?
包茎手術に失敗してしまった場合どうすればいいかを解説していきます。
失敗したかどうかは自分で判断できるのか、また失敗していた場合手術を受けたクリニックで再度手術をすればいいのかなどをチェックしてみてください。
ペリカン変形を自分で判断できる?
包茎手術に失敗したと判断できるのは、3ヶ月経過してからです。
包茎手術をしてから3週間ほどはペニスは腫れています。
人によっては3週間経過しても腫れが引かず、2ヶ月後や3ヶ月後に腫れが引くことがあります。
3ヶ月経過しても腫れが引かない場合、初めてペリカン変形になったと判断することができるのです。
3ヶ月経過しても腫れが引かない場合は、手術を受けたクリニックではなく、評判が良く実績のある医師がいるクリニックに相談をし、対処をしてもらいましょう。
修復手術をしてくれるクリニックに相談
修復手術をしてくれるクリニックに相談して、ペニスの状態を修復してもらってください。
修復手術についての評判が良く、ケアもしっかりしてくれるクリニックはどこかを調べてみましょう。
そうすることでペニスの状態を改善することができるので、修復手術をしてもらいたいときは必ず来院したいクリニックの評判や実績を調べてからにしてください。
よく調べないまま、修復手術をしてもらったら医師の技術が不足していたなどのトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。事前のリサーチを忘れないでください。
まとめ
ペリカン変形になってしまう原因や対処法、ペリカン変形を防ぐために自分でできるケアの仕方などを紹介しました。
包茎手術を受けた人は必ずアフターケアを行ないましょう。
包茎手術を受ける前に、クリニックの詳細なリサーチも忘れずに。